GSRカップにおける「認識の相違」と「裏方から見た選手の実情」と 落車と怒号の基本解決策

楽しいはずの自転車レースが落車と怒号・・・というSNSをたくさん見てしまいました。 第1回~第4回までGSRカップの裏方をさせて頂いた経験から 「認識の相違」と「裏方から見た選手の実情」について延べたいと思います。 GSRカップ第1回が2014年9月 本当に楽しいレースでした。

第1回~第3回は運営全般を担当。第4回から規模が大きくなるため「競技運営のみ」だったのですが、GSRカップ担当から直前になり被せられ4回目正直いろいろありました。その後、担当役員とのお話で契約外の対応補償もして頂き円満に解決しています。さすが業界トップを行く会社の対応と感じた懐かしい思い出です。


さて、昔話はさておき本題に入ります。 第1回は300名ほどの参加者で、競技運営サイドの認識としては「競技者の中でオタク成分強めの参加者」でした。走行における基礎基本がしっかり出来ている方が多かった印象。大きなトラブルもありませんでした。


ところが、第2回は800名の参加車でしたが、私達の想像をはるかに超える参加者層となり、最近あったレースと同様に「落車も多発し、そして審判に怒鳴られたと訴える人も結構いました」


【競技運営が勘違いしていた重要なポイント】 第1回から第2回に増えた500名の参加者は とても重要なことですが 「自転車レースをしに来ているわけではないのです」


「仲間とワイワイ楽しむ ツールがたまたま自転車だった」


この違いが、すべての原因となることに大会終了後に気が付きました。

【目線の違い】

「ガチ勢」基礎・基本がある程度出来ている人と定義します。 彼らが走る実際のレースは「邪魔!そこにいないで」とか「その位置にいてはいけない選手はジャージを引っ張られて 下がれ」と言われるのが当たり前


なので、どいて~邪魔~などは ガチ勢からすれば 普通のことで「悪気はないのです」 ところが


「楽しむツールがたまたま自転車だった参加者」 基本的に怒鳴られることに慣れていませんし、なんで楽しみに来ているのに怒鳴られなければならないの?ひどい。という感情が優先されます。 ウチで派遣する審判はJCF1級~2級が多く 実は全日本をやってもおかしくないメンツでGSRカップをさばいていました(もっとも公認大会から離れたコスプレレースに公認審判が多数いたというアンマッチ)その審判からすれば 下がって~だめー(これも審判からすれば悪気があるわけじゃありません)が 怒鳴られたとなるわけでした。

「ガチ勢と楽しむツールが自転車の それぞれの思い」 裏方をして えっ?という方も実際に多数いました。昨日このイベント参加のために自転車揃えました 今日が本番です! 楽しむツールな方はその認識かもしれませんが


我々命を預かる裏方からすれば「とんでもない話です」

茂原ツインサーキットで、まっすぐ走れない方が多数いて衝突防止クッションに単独で突っ込んでいく姿を見て、裏方からすれば「お金返すから帰って!」と言いたくなる方が多数いたのも事実です。


基本的なことが全く出来ていないが 自分は出来ている または 楽しむツールだから 俺は関係ないと思っている人がかなり多いのは間違いです 本当に基礎講習と模擬レースなど1回経験してから参加するだけで、リスクがぐっと減るので 講習会に参加して基礎基本をしっかり学んでほしいと思います。 現在は、業務委託のお仕事が毎週3~4現場あり忙しくて出来ていませんが http://blog.livedoor.jp/nozomicanonball/archives/1046959827.html など何回かやっておりました。参加者のブログ この方もGSRカップ出ていたはずです。

これは10月27日の公道ロードレースですが、kinofit 木下智裕さんをお招きしてレース前に講習会をします。場所は遠いですが講習会のち公道で自転車レース(バラけるのでサーキットの耐久レースより実は安全です)などもあります。興味を持った方はどうぞ! https://tour-de-fukushima.com/katsurao/ ガチ勢向けに チーム戦で賞金10万円もあります https://www.link-tohoku.co.jp/post/katsurao-shoukin-20191027

【対立するポイント】

・ガチ勢からすれば ちゃんと練習してからレース出ろよ ・エンジョイ勢からすれば 迷惑かけなければOK


この対立ポイントを 参加者がそれぞれ認識してくれれば お互いに楽しくできるのは間違いありませんが実際は出来ていないので 競技運営側が展開を細かく調整することが レベル差の激しいレースでは求められるのです。

ウチで競技管理した Road to さいたまクリテリウムの記事です。参考に見てください。 https://www.link-tohoku.co.jp/post/road-to-saitama-criteriumu-20190921


第2回から、大多数の参加者が

「仲間とワイワイ楽しむツールがたまたま自転車だった」という認識を踏まえて 第3回目、第4回目と バイク隊とサポートライダーを大量に投入しました。だいぶ軽減が出来たと思います。我々が離れた第5回目は落車祭りとなったようですので効果は確実にあると思います。 競技運営側が気をつけるポイント 先頭集団と第二集団で起きると大落車につながるのでローリングである程度ばらして 先頭に数名配置 その後中盤で入賞に関係なくなった選手は 後ろについてーとペーサー的に走り集団となるよう展開を作り、最後尾には高速で走る先頭集団が追い抜くときは「来るよー」と知らせる。このあたりは展開を見て無線でコントロールすると単独落車はあっても大事故は防げると思います。


【みんなで楽しむために】 (ガチ勢) エンジョイ勢を 部活に入りたての中学1年生と思ってある3年生の自分たちが指導しなきゃくらいに ある程度は優しく指導してください。それで睨んだりなんだりというエンジョイ勢がいたら 競技運営にゼッケン番号を伝えて 指導してもらうように伝えることです。


(エンジョイ勢)

まず自転車は大変危険な乗り物と思ってください。原付バイクでレースしていると思えばそのリスクわかってもらえるでしょうか。仲間と楽しむためにも「最低限のレベル」までは自分たちのスキルを上げる必要があります。 仲間内だけではなく あくまで自転車競技として まっすぐ走ること ブレーキをしっかりかけられること 車体整備も勉強してください。それが出来なければエンデューロには参加しない。

(競技運営側) 自転車レースとしてではなく、楽しむイベントとしてほんわかした雰囲気を保つように努めてください。エンジョイ勢はその空気感とても敏感に読み取ります。命のリスクを守りつつも雰囲気を保つのは実はとても大変です。誘導バイク、サポートライダーの適切な配置と管理これである程度は軽減できますのでぜひ。

同じチーム耐久でも陸上のリレーマラソンは平和です。 落車リスクも怒号もないので運営する方も穏やかに出来ます(笑) ガチ勢、エンジョイ勢 それぞれの楽しみ方ができるように 参加者の皆さんも 今一度自分が しっかり出来ているか 見直しをしてくださいね。


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