開催中止を求めました(御前山サイクリングフェスティバル)

表題が穏やかではありませんが

公道レースを管理する立場として ぜひ止めねばという事象がありました。 12月7日 御前山サイクリングフェスティバル(茨城県) https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/80484 この「レース」に参加を検討している参加者や茨城県内の自転車乗りからものすごく怪しい

怪しいけど、専門家じゃないから代わりに確認してくれないかと連絡があり確認しました。


【走行規定】 ○コース走行時は警察官および立哨員の指示に従う事 ・車道の左側走行 ・一列走行(横に並んでの走行は禁止) ・過度なスピード走行禁止

【走行ルール】 ・走行コースは交通規制を実施しておりますが、歩行者が通行する場合がございますので、十分に注意をして走行して下さい。 ・コース走行時は警察官、係員の指示が無い限り、交通法規を徹底遵守して下さい。(一時停止、赤信号での確実な停止、左側走行など) ・並進走行の禁止(必ず一列で走行すること)。追い越しをかける場合は、周囲へのサインや声掛けを必ず行って下さい。 ・安全のため基本的な手信号を出せる方は実行して下さい。(走行に支障のない範囲で結構です。) ・コース上に停車する場合は必ず端(路肩)に寄せ、他の走行者から十分離れて停車して下さい。 ・自転車乗用中における携帯電話等の使用を禁止します。 ・ヘッドホンやイヤホン等を使用するなどして、安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態での走行を禁止します。 ・下り坂での自動車の追い越しを禁止します。 ・カーペーサーと呼ばれる、自動車へのスリップストリーム行為は禁止します。 ・一般車両の交通阻害となるため、応援者等による自家用車での一切の伴走を禁止します。 ・ブラインドコーナーなど、突然の対向車に対して常に注意を払って下さい。特に交通量の少ない場所では、気が緩みがちになるので意識をして下さい。 ・減速や徐行の標識がある場合、必ず標識に従ってください。(徐行とは車両等が直ちに停止することができるような速度で進行することいいます。) ・山間部のため、落石や落葉等による障害物がありますので十分に注意してください。


サイクリングイベントなのかな?と思ってよく要項を確認したところ (1)周回をカウントする

(2)着順1~6位を表彰する (3)チャンピオンジャージまで授与される


周回をカウントし表彰とチャンピオンジャージまで授与されるのに サイクリングなのでしょうか?だまってレースなのでは?という疑いが濃厚です。内容が矛盾だらけです。 【推測内容】 主催者は最初レースをやろうとした。ところが申請者にスキルがなく警察署から署長規制がもらえなかった。もらえなかったけどレースっぽいことをすることが諦めきれなかったので それっぽくしてやってしまおうという考えではないか? 事実確認を行いました。


【事務局確認】 シンコーシステムさん  http://www.shinko-kanto.net/ こちらに確認を取りました (回答) さて、今回のサイクリングイベントは実質自治体が主催となり、当社は事務局代行、運営、計測等の委託業務を承っております。ご指摘いただいた道路使用許可については、コース上の自治体が警察からの許可をいただいて開催するもので、警察からの許可をいただいてからエントリーを開始しております。何ら問題はないと思います。

弊社は、関東近辺を中心にマラソン、トライアスロン、トレイルラン、ロードレース、ドデカスロン等の運営、計測業務を17年の実績がございます。


【管轄警察署】

大宮警察署さん  https://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/station/omiya/index.html こちらに確認を取りました


(回答)

主催は常陸大宮市 こちらから相談は受けているが 現時点では道路使用許可は出していない(通常は大会1ヶ月前申請のため) Q サイクリングイベントという認識でいるのか? A 署長規制等車両進入規制ではない Q では、走行中に正面から対向車はありえるという認識でいいか? A ありえる。道交法を遵守してもらうことが条件


この時点で、事務局は許可をもらっている 警察署は許可を出していない 相違がありました。さらに このイベントは レースではない と名言しています。また事務局はプロならば これは危険では?と主催から依頼があってもNOと断る水準の内容と考えます。


【主催者】

質問があれば主催者(常陸大宮市)に確認してくださいと警察署に言われたため 常陸大宮市に確認しました。 (このイベントの経緯を確認)

最初レースとしてクローズドな環境でやりたいと大宮警察署に相談したが、署長規制許可はいただけなかった。そのため道交法遵守の範囲内でのイベント対応となった。


Q このイベントはレースなのか?サイクリングなのか? A 明確な回答はなかった ※無知ゆえに・・・ならばサイクリングと即答するが 濁した時点でグレーな存在であることをある程度認識していたと推測(事実はわからない)


Q レースではないというならば なぜ周回数をカウントするのか 1位から6位まで表彰を行うのか さらに言えば レースで勝者の証となるチャンピオンジャージまであるのか?

A 明確な回答はなかった ※あくまで道交法の範囲で楽しんでもらうものという回答

【本題の質問】

このイベントは周回数をカウントする。その時点道交法遵守と言っても99%は守られることはないのは明らかですし、この状況では主催者からすればレースではない(道交法範囲)かもしれませんが対向車も充分ありえる状況で重大なトラブル起きる可能性が高い。


(回避策の提案をしましたがNOでした) Q レースとして署長規制を行うことはできないのか? A 現時点ではできない Q 周回のカウント、表彰、チャンピオンジャージをやめて走行会にする A 現行のプランを想定している あくまで道交法遵守の上で対応いただく そのための係員や運営会社に委託している。



トラブルが起きる可能性が高い。規制をせずに実質的なレースをやって大きなトラブルがあったとなれば全国的なニュースになる。そうなると他の公道ロードレースの署長規制が得られなくなる可能性が非常に高くなる。はっきり言えば迷惑だからやめてほしいと中止要望まで伝えました。


全く関係のないイベントですので本来口を出すべきではないのはわかっているのですが、参加者の危険性が非常に高く、事故が起きれば業界として非常に大きなマイナスを背負うことになるため 中止をお願いしたいとはっきり伝えましたが


【常陸大宮市担当の公式回答】

1つの要望があったことは受け止める。 しかし、事業としてはじまっており中止するつもりはない。


重大なトラブルが起きる可能性が高いのですよ?と念押ししたが 上記が正式な回答と受け取っていただいて構わないと断言されたので このまま見守るしかありません。



【普段公道レースを管理する立場として】

自転車は軽車両で速度も原付きくらい出ます。マラソンやトレイルランとは違い接触でかんたんに死にます。 車両規制を行っていても、警備員を振り切りコースに侵入してくる軽トラックや高齢者マークの車など 公道はトラブルがつきもの そこをなんとかMOTOやCOMカーでブロックしてなんとかなっているのが現実なのです。


その危険性をよく知るからこそ


【経験の浅い人の考え】

計画通りに行くのが当たり前 何かトラブルが起きて アンラッキー


ではなく


【経験を積んだ人の考え】 トラブルが起きるのが当たり前 なんにも起きなくてラッキーだった


言葉の並び替えにも思いますが この違いを本当に理解しているか、そうでないかは 素人かプロかの差と明言できます。


参加者がちゃんと状況を確認して 危険だから参加しなかった 蓋を開けてみたら 参加者10名くらいだった 安全だったねーと笑い話で済むことを 心から願うばかりです 


基礎知識 をひとつ 【道路使用許可と署長規制の違い】

道路使用許可 4号が人が集まるイベントに該当します 封鎖は出来ません http://www.police.pref.fukushima.jp/03.tetuduki/-kotu/dourosiyoukyoka/dourosiyoukyoka/sinsei4.html レースを行うためには 道路使用許可だけでは基本的にNGです。管轄警察署長がこれと別に出す 【署長規制】がなければ 一般車両通行禁止なのです。皆さんが思っている公道レース開催の許可は 実は【署長規制】なのです。道路使用許可だけでは封鎖はできません。

画像は11月17日に開催される ツール・ド・はなわの 警察署への申請原本ですが 詳細な計画と打ち合わせが必要です。

※だいたいの人は、心が折れて諦めます。ある意味馬鹿でないと出来ない作業です。 ツール・ド・はなわ エントリー https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/81026 警備計画書を作り

開催地、道路管理者、警察署 その他関係各所に許可を全部取り、3桁国道ならばプロ警備員(2種資格所有)を配置 など行うと 皆さんは安易に考えるかもしれませんが 100万~はかんたんに消えていきます(1周30kmの公道ロードレースツール・ド・かつらおは200万くらいかかっています)フランス等と違い、公道封鎖でレースを行うためのコストがバカ高いのが今の日本なのです。


申請者も素人で十分な知識を持たないことが多く 警察署から許可がもらえなかった と言いますが それは当たり前です 安全の最終関門となる警察署の方が 実績もないところに簡単に許可は出しません。

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