JBCFレースにおける最近の落車多発原因について考察 #2



画像はJBCF熊野残り2kmでの落車の様子をおおよそまとめました。残り2kmで赤の選手が役割を果たした集団からメイン集団に飛び乗ろうとし、左右を確認することなく斜めに進行。青の選手の前輪を持っていくカタチとなり 湾岸サイクリングユナイテッド飯嶋選手、アーティファクト海老名選手、LinkTOHOKU菅野選手が重傷を負いました。 まだレースはじめて1~2戦目のホビーレーサーなら周りが見えていないので左右を見ないでいわゆる斜行もありえます。しかし、この動きは経験あるE1カテゴリを走る選手の動きではありません。経験を積んだ選手ならば動きが予測できますが、弊チーム菅野選手をはじめ元プロツアー経験者は 予測できないセオリーから外れた動きが目立つ と口をそろえて言います。 JBCF熊野のトンネル内落車についても、本来トンネルは動く場所ではありません。隊列を維持したままニュートラルと同じように安全を保ち抜け出すのが大原則なのですがどうやらそうではないようです。もちろんトンネルを通らせるならば明るさは確保する(出来ないならばライトを装着させる)ことも主催者・運営者はしなければなりません。 と、熊野の例をひとつとってみても、今まで「常識」だったことが守られていない模様。


この抜粋まとめに全て集約されていると思います。#1 に記載しましたがJBCFの経営方針の弊害と思います。 【JBCFだけ異常な落車が増えている】 ・誰でも参加できます ・たくさんレースに参加すればポイントでクラス昇格もできます ・JBCFで頑張っていればプロになれるかもしれません

心理的な側面から 人間誰しもブランドは欲しいものです。JBCFに参加すると

お金を払っただけなのですが「実業団レーサー」と名乗ることが出来る 本来まだ経験が少ないのにもかかわらず、準備不足のまま参加する選手が増えたからJBCFだけ目立つようになったという面が大きいと思います。

【落車が当たり前になっている】

上を目指そうと思っている人に多いのですが、落車は付き物(怪我してはじめて一人前)なんていう方やチームも実際にいますが、これは絶対に認識が間違っています。 自動車を運転すると思って考えてみてください。誰しも譲り合い極力事故に合わないように気をつけていますよね。自動車事故を起こして怪我して1人前とは99%言わないでしょう。 危険走行をしたら自動車と同様に 「減点」または「免許取り消し」等のペナルティがあってしかるべきと考えます。※危険走行ペナルティの重要性については#3で別途記載します。 実業団だから頑張らなきゃと必要以上に頑張る→怪我をする→実業団に怪我は付き物という負のスパイラルが容認されているように思えてなりません。ホビーレースならば引くところを、1ポイントでもいいから欲しいとJBCFのレースでは必要以上に頑張ってしまい怪我をする。見に覚えのある方も多いのではないでしょうか。 【周囲が見えていない人が多い=自分の実力を把握していない】 JBCF熊野の多数重傷を招いた斜行しかり本当に多いように思います。これは強い・弱いという問題ではなく 自分の実力を自分自身で概ね掴んでいるか。落車をしやすい選手にはやはり原因があります。弊チームで言えば 半澤選手(JBCF E1 群馬・幕張など優勝)当初は落車も多かったですが、周りが見えるようになり落車に合うこともほとんど少なくなりました。これは周囲の動きをよく見えるようになった(この人はコケそうだから近寄らない方がいいという判断など)ことが大きいです。 そして、この周囲が見えてない人は、本来覚えなくてはいけないことが出来ていないのにも関わらず 講習会を実施します参加してくださいと伝えても99%参加しない層。自分のことをよくわかっていないために必要ないと判断する方です。 話は少し脱線しますが、以前、ゼロスタートから停止線で止まる練習を レース前にさせたところ前輪をロックさせて前転して救急車で運ばれた方がいました。見た限り明らかに初心者と思ったのですが、レース経験3~4年ありますとのことに驚いたことがあります。正直、よく今まで落車に巻き込んだり・巻き込まれなかったりしただけ本当に幸運だったというしかありません。

【敷居が低くなっているのも1つか】 【短距離化していてリストラができないのでカオス】

JBCFが誰でも参加出来ますよ!としたのが根本原因と言ってもいいと思います。ホビーレーサーを #1の通り 体力がある技術が伴わない大人が、ヨーロッパの小学生と同じ距離でレースをすれば落車は起きるべくして起きます。プロレースにつながる「実業団」をいう強さを競うと定義をするならば ※この定義は人により異なります。 ヒルクライムと個人タイムトライアルをのぞけば 公道でアップダウンがあり最低でも 50~60km あり リストラが発生する環境でレース ※クリテリウムでも1km90周でLAPが発生するようなレースが望ましいでしょう。 JBCFはプロにつながる実業団レースとするならば、コース・環境も厳しくしていくべきです。



画像は、6/23-24 福島県葛尾村で行われる1周31kmの公道ロードレース ツール・ド・かつらお (6/15 締切) ですが、1周31kmのコースは2回6分、9分程度の上りが含まれるため、経験の浅いホビーレーサーでは正直走りきれません(経験の浅い方向けに11kmのショートカットコースを新設したくらいです) 学生は育成のため 無料で参加出来ます。 福島県内を巡る公道ロードレースシリーズ https://tour-de-fukushima.com/ ※ホビーレースです。JCF登録・未登録を問いません。 今は、各地でホビーレースが多数行われています。なぜJBCFで走るのか?を今一度見直してみるのも「選択肢」のひとつと思います。 関東近郊であれば ウオークライドさんが主催されている 大磯クリテリウムなど エキスパートからビギナーまでランクがあり、日頃の練習の成果を発揮するには最適だと思います。

【JBCF・大会運営側の苦労も皆さんわかってください】

ではなぜ、JBCFが誰でもおいで!そして距離はホビーレースと同じくらいとせざるを得なかったことには理由があります。大会運営には皆さんが想像もつかないくらいのお金がかかります。参加者目線で、皆さん主催者何もしないの?と思うかもしれませんが、対応するお金がない(結果、お金がないから人もいない)ことが大きく影響します。距離を短くして、たくさんの人を走らせて参加料収入を上げなければ法人が成り立たない構造のため。

例えば直近の那須のレース。参加料収入だけでは500万を超える赤字が発生(弊社はJBCFに関わっていないのですが、昨年個人的にお付き合いがあった那須ブラーゼン前社長からお金がない・・・なんとか安全対策をしなければならないと相談を受け弊社でフェンス等を格安で準備させていただきました)

体力がない中でレースを継続しているJBCFは、同じ裏方目線でみれば本当に頭が下がります。しかしレース数を増やすことはリスクも高くなっています。年間100レースをうたっていますが、逆に減らして1つ1つを大切にすべきと考えます。

実際に、我々エリート(E1)レースで連続してトラブルが起きました。 先日の宇都宮ロードで、E1レース中に起こったアーティファクトなど逃げ2名に対して接近中のキナンチームカーによるコース内での停止など運営の不手際で選手が危険にさらされている事案が多く発生しています。 後から聞き取り調査を行ったところ、昨年よりMOTOの人員が減らされているようです。おそらく昨年ならばカバー出来た可能性が高かったと思います。過剰な人員は必要ありませんが、必要な人員は揃えなければなりません。 また、設備的なものでも、昨年の南魚沼や毎年の熊野など、トンネル内の暗さが原因で落車が繰り返されている点も、ミーティングで注意喚起はあるが取られている対策がそれだけしかない。落車が頻発している箇所への対策が参加している選手へ丸投げされ、トンネルの暗さなどは投光器を増やしたり人員を配備すれば改善できるのにしていない(これは怠慢でもあると思います) 今一度引き締めるべきタイミングと思います。 #3 に続く


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